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物質的欲求の飽和

戦後の日本に流通革命をもたらし、
大手スーパーのダイエーを創業した中内功氏がご逝去されました。


日本の大衆消費社会の到来をいち早く見据え、
『よい品をどんどん安く』をモットーにダイエーを創業し、
豊かな消費生活という大衆の夢をカタチにすることで消費者の絶大な支持を集め、
中内氏は時代の寵児となりました。

そして、流通企業として初めて連結売上高3兆円(平成10年2月期)を超えたのをピークに、
バブル崩壊とともに流通帝国ダイエーは坂道を転げ落ちるように衰亡していきました。

今日のブログは『流通革命によってもたらされたもの』について考えます。

中内氏は大量生産・大量販売の時代は流通業界の主導で安売りが始まると見越していました。

「販売価格はダイエーが決める。メーカーの指図は受けない。」

メーカーからのリベート(販売報奨金)を値引き原資とし、
商品流通の矛盾をつくことで安売りを実現しました。
そして、『価格』はメーカーがつけるのではなく、
流通過程で消費者が決めるものだという中内理論を確立しました。

当時、松下電器産業の松下幸之助氏も『水道理論』を掲げて、
安売りをめぐって争っていました。

それは物がない時代、食べ物がたくさんあり、空腹が満たされれば人は幸せでした。

いわば物質的豊かさと精神的豊かさが直結していたのです。

それから月日は流れ、食料も衣料も家電製品も人々の生活から溢れ出すようになりました。

バブルが崩壊し、不景気が続いても今の日本は物が溢れ出しています。
溢れ出した物は「価値」を失い、その「目的」も消えてしまいます。

人間が物を求めるとき、その目的があります。
そして、人間にとって物質的なものは、満身に受けるとしても限度があります。
その限度を超えてもなお、物を求める人間はこころを見失った「形骸」です。

その形骸は、どれだけ得ても満足することはありません。
得ても満足できないのに求めるとき、
それは、不満なのでは無く、不満のつもりになっているだけに過ぎません。
こころを失った欲求『むさぼり』になってしまっているのです。

それこそが流通革命がもたらしたもの、『物質的欲求の飽和』です。


人間が物質的欲求しか持たないのなら、むさぼったりはしないでしょう。

けれども人間には精神的欲求があります。

人はいくら物を所有・消費しても、この精神的欲求が満たされない限り、むさぼり続けます。

中内氏は
「(フィリピン戦線から)生きて帰って、
すき焼きを腹いっぱい食べたい。食い物の恨みでスーパーを始めた。」
と雑誌の取材で述べています。

これは飢餓やその原因となった日本政府に対するリベンジング・ファクターです。

だから、大衆消費社会を実現したダイエーは衰退への道をたどったのではないでしょうか。

本当の不満を知る人の物質的欲求を満たすことで、
その精神的欲求も満足させることができました。
それと同時に、本当の不満を知らない人の『物質的欲求の飽和』をもたらしました。

中内氏は阪神大震災の直後、不安におののく被災住民の心情を察し、

「すべての店の明かりを一晩中つけていろ」

との号令をかけたそうです。
これにより、どれほど多くの人たちが闇夜を過ごす勇気を与えられたでしょう。

物の流通だけでなく、こころの流通革命を起こせたなら、と悔みます。
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自由主義と集団主義

衆院選は自民党の歴史的な大勝となりました。
「小泉劇場、小泉マジックで国民を誘導する戦略が功を奏した」
メディアではワンフレーズポリティクスや刺客擁立など劇場型の選挙で
地滑り的に票が動いたと報道されています。

一部のマスコミでは、
「判断力が欠如した無党派層や若年層が小泉首相を支持した」
と報道していますが、私はそうは思いません。

自民党が大勝したのは、日本国民が自由主義・個人主義を求めた結果だと思います。

労働組合との関係を断ち切れなかった民主党は、
集団主義・団体主義的なイメージを払拭できなかったために惨敗したのだと思います。

(民営化に反対した造反組は、地方切捨て論を強調し義理・人情を前面に出すことによって、
逆に保守派の票を集めることができたのだと思います。)

では何故、集団主義が今の日本に受け入れられないのでしょうか?

集団主義的要素とは、例えば日常生活において見られます。
「出る釘は打たれる」「長いものには巻かれろ」のような生活様式から始まり、
「談合体質」「行政指導」「根回し」、「和」の文化、
更に「制服・校則」「お受験」、「みんなで渡れば怖くない」から、
果ては「世間をお騒がせした」ことへの責任、「顔を潰された」ことへの憤り、に至るまで、
様々な形で表出しています。

「個」を抑え、自らの運命を集団に委ねる

そして一方、この集団は、これらの者がこの集団の掟ないし生活様式に忠実である限り、
理屈抜きにどこまでも面倒を見なければならないという社会のあり方です。

このような社会においては、全員の「合意」ないし「和」が、ことを行うための前提となります。
そのため、一部の指導者に一方的な権力行使が認められている社会よりも、
個人の意思がより尊重されているようであり、従ってより民主的であるように見える場面もあります。

また、一部の強者の突出を許さず、集団全体に利益を平等に配分することを重視することから、
場合によっては、より社会主義的であるように見えることもあります。

この一見した民主制は、大勢に対し個人が正面切って異論を述べる事態を想定していません。
その意味において西欧流の民主主義とは大いに異なります。

つまり、このような社会主義性は、利益の配分が特定の集団内部限りでの配分として考えられ、
集団外の者に対しては徹底的な差別を許すところが、今の日本に受け入れられなかったのです。

地元への利益誘導を国益より優先する候補者が落下傘候補に苦戦するはずです。


自民党の歴史的大勝はこのような日本社会の転換を象徴する出来事だと思います。


私が子供の頃は、いたずらをすると
「(家から)出て行け!」
と家族(集団)から除かれることが罰でした。

逆にアメリカの家庭では、外出禁止が罰になります。
それは「個」の自由を奪うことが苦痛だからです。

今の日本の家庭もアメリカと同様です。
父親に
「出て行け!」
と言われたら、子供は
「やったー!!」
と喜んで夜遊びに行くでしょう。


ウチの息子はどうなるか・・・?

靖國神社

20050802165103
靖國神社に立ち寄りました。
参拝はまだしていません。

私は日本人として、日本の歴史を知らな過ぎます。

何故、中国政府は首相の靖國神社参拝を反対するのか?

A級戦犯を分祇すべきか否か?

もっと考察する必要があると思い、今回は参拝を見送りました。

まず、中国の胡錦涛(こ きんとう)国家主席が小泉首相の靖國神社参拝を非難していることに対して、
表向きは第2次世界大戦での戦犯・戦争指導者を肯定する行為を批判しているという見解が一般的です。

しかし実際は、「歴史認識カード」として、政治的に自国の優位性を正当化するために利用しているのです。

つまり、「日本のA級戦犯は悪い。それを参拝するのはけしからん。参拝を中止するか、戦犯を分祀しろ。」
というのは建前で、中国人民の反日感情を煽り、中国政府の政策を強行に推し進めるために、
靖國神社参拝を利用しているだけです。

次に、A級戦犯の分祀について考えます。
その前にA級戦犯とはどんな人たちなのでしょうか?
東条英機元首相を筆頭とする「平和に対する罪」を言い渡された人たちです。
A級戦犯は最も罪の重い人という意味ではありません。
A,B,Cの区別はランク付けではなく、
GHQが戦犯を選定するために用いた便宜的な犯罪のカテゴリーを示しています。

Aは「平和に対する罪」、Bは「(通常の)戦争犯罪」、Cは「人道に対する罪)」とされています。

ここで、注目したいのは戦犯が戦争に勝利した連合国側が裁判を運用していた点です。

敗者が勝者の論理で裁かれたのです。

この状況で公平な裁判を行うこと自体無理なのです。
この点については、国内外の多くの識者が問題に挙げています。

つまりは「日本が悪いのではなく戦犯が悪かったのだ」ということにして、
日本人を正当化するという甘い蜜を用いて、連合国は日本人の牙を抜いたのです。

そして、多くの日本人は「昔の日本が悪かった」と思うようになったのです。

私は戦争に賛成しているわけではありません。
また、戦犯を肯定するつもりもありません。

だからといって、靖國神社の参拝をやめればいいという考えは、知的怠惰であり、責任逃れだと思います。

「戦犯が悪かったんだから、靖國神社を参拝しない」というのは、『反省』ではなく『無責任』です。
戦犯に罪を押し付けて、自分は関係ないというようなものです。
これで、靖國問題を終わらせようというのは虫が良すぎます。

私は、いつか靖國神社に参拝しようと思います。

それは、日本の歴史に正面から対峙するということだと思います。
プロフィール

KOU.

  • Author:KOU.
  • 1981年生
    高等専門学校、大学院にて機械力学・制御工学を基礎とした振動制御に関する研究を行う。

    2006年
    某人材紹介会社入社
    エンジニアの転職サポートを志し、人事から求人ニーズをヒアリングする企業担当を経験。
    自動車、家電、半導体、精密・計測器、化学業界、総合商社など各企業の人事から採用ニーズを直接伺ってきた経験を活かし、第二新卒からエグゼクティブ層まで、これまでに1000人以上のビジネスパーソンに対してキャリアカウンセリングを行っている。

    [KeyWord]
    人材ビジネス/人材紹介/経営/人材開発/組織論/人事/CHO/HR/キャリアディベロップメント/カウンセリング/コーチング/MBA/MOT/技術経営
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