FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

成果主義の警告

セミナーを聴いてから、だいぶ時間が経ってしまいました。

ヒューマンキャピタル2005のセミナーその④

モチベーションを高める人事・教育制度~成果主義を乗り越えて~
東京大学
大学院経済学研究科・経済学部 教授
高橋 伸夫 氏

20050816233443.jpg

講演概要
社員のモチベーションを高める秘訣は何か。困難なプロジェクトを支え、導いていける人材を育成するには、どのような人事制度や教育制度を構築すべきなのか。「虚妄の成果主義」で知られる東京大学・高橋伸夫教授が、成果主義を乗り越えて、本当に人材を育てられる人事制度のあり方を明らかにする。また社員の能力を可視化することで、効果的な研修計画や全社的な人材戦略立案につなげる試みを紹介します。


この講演を通じて、私は日本企業の人事制度に対して偏見を持っていたことに気付きました。

バブル崩壊後、年功序列・終身雇用制が見直され、
アメリカ型の成果主義を導入する日本企業が多く現れました。

何故、日本企業は年功序列を捨て、『成果主義』へと奔走したのでしょうか?
成果主義の幻想に目が眩み、働くことの本質を見失った人事制度はどうなるでしょう?


この問いの答えは日本企業の将来を左右すると言っても過言ではないでしょう。

高橋氏は次のような主張をしています。

「ある程度の歴史を持った(つまり、生き延びてきた)日本企業のシステムの本質は、
給料で報いるシステムではなく、次の仕事の内容で報いるシステムだった。
仕事の内容がそのまま動機づけにつながって機能してきたのであり、
それは内発的動機づけの理論からすると最も自然なモデルでもあった。
他方、日本企業の賃金制度は、動機づけのためというよりは、
生活費を保障する観点から平均賃金カーブが設計されてきた。
この両輪が日本企業の成長を支えてきたのである。
それは年功序列ではなく、年功をベースにした上で差のつくシステムだった。」


つまり、「日本型年功制」は年功序列ではなく、「育てる経営」という思想を実践してきた企業が、
長い時間をかけて、「日本型年功制」というシステムを体現するようになったということです。

「働いても働かなくても同じ」だと揶揄されてきた年功序列と比べれば、
一見はるかに正当そうなので、成果主義はこれまで正面切って批判されていませんでした。
「働いても働かなくても同じ」だと従業員がみんな思っているような会社や部署は、
マネジメントが上手く機能していないだけで、制度とは関係ないのというのが高橋氏の主張です。



次回に、成果主義の問題について記したいと思います。
スポンサーサイト

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

KOU.

  • Author:KOU.
  • 1981年生
    高等専門学校、大学院にて機械力学・制御工学を基礎とした振動制御に関する研究を行う。

    2006年
    某人材紹介会社入社
    エンジニアの転職サポートを志し、人事から求人ニーズをヒアリングする企業担当を経験。
    自動車、家電、半導体、精密・計測器、化学業界、総合商社など各企業の人事から採用ニーズを直接伺ってきた経験を活かし、第二新卒からエグゼクティブ層まで、これまでに1000人以上のビジネスパーソンに対してキャリアカウンセリングを行っている。

    [KeyWord]
    人材ビジネス/人材紹介/経営/人材開発/組織論/人事/CHO/HR/キャリアディベロップメント/カウンセリング/コーチング/MBA/MOT/技術経営
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
フリーエリア
twitter
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。